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こんにちは。KOTOWARIインターンのともきです。今回は、昨年のウインターフェローシップに一緒に参加した、ななみんのインタビュー記事です。

ななみんは、2021年に第1回KOTOWARIサマースクール(2023年度からはサマーリトリートに名前を変更)に参加した卒業生です。高校時代はバスケに取り組み、大学受験を機に人生や世の中に疑問を感じて以来、日本各地に留まらず、オーストラリアの大学やアメリカのマイクロカレッジを経験してきました。KOTOWARIのサマースクールやフェローシップを経た、ななみんの変化について話をしてもらいました!

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こんにちは、ななみん。今日はよろしくお願いします!

それではまず、2021年にKOTOWARIのサマースクールに参加した当時のことを教えてください。

その時というと……、高校を卒業してフラフラしていた時か。旅をしていて、人生の意味とか、自分に何が合っているのかを考えてたかな。社会ってどういうようになっているのか、どういうように動いているのかにも興味があって、いろんな職業を試したり、いろんな人に会って話を聞いたりしていました。今後、どういうふうに生きていこうかを色々と考えていた時期だったかな。

でも、色々試しても、しっくりくるものが見つからず、ただ外側を回っている、というか、自分のコアに深掘りしていけない何かがあったと振り返って思うな。自分の好きなものは、自然、人、動物っていうことはなんとなく分かっていたんだけどね。そんな時期、人生の意味、自分がなんのために生きているのかが分からなくなってしまっていた。そんな時にKOTOWARIに出会ったという感じ!

その時は、2021年だから、2年前か。もう2年も経っちゃうんだ。

2021年度 サマースクール

KOTOWARIサマースクールの雰囲気を、参加したことがない人に伝えるとしたら?

あの空間は表現するのが難しい。サマースクールは、今まで知っていた世界とは違う空間だった。他人を批判せずに、まず自分の話を聞いてくれる。ちゃんと目を見て、ゆっくり。でも時が経つのが早くて。一瞬で終わっちゃった。けれども、雰囲気はとても穏やかだったな。

プログラムの内容も良かったけど、一緒に参加したメンバー達も面白かった。集まっている人の背景がバラバラで、来た理由もそれぞれ違う。だけど、お互いがお互いを尊重しあって、批判せずに話を聞いて、話をして……、頭だけじゃなくて、心も使っている感じがした、って言えばわかるかな。

サマースクールを終えたときの、正直な感想を教えてもらえますか?

サマースクールで感じたのが、自分が今まで経験したことのない感覚だったのを覚えてるよ。現代社会に対しての疑問と自分に対する疑問がさらに増えた。電車に乗って、和歌山に帰る時の、現代社会に戻っていく感覚を強烈に感じたことをすごく覚えている。

サマースクールの最後に、主催者の光太郎さんが、「環境問題や外側にある事象を問題にして何かをする前に、まずは自分のことを知るというのを大事にしてください」って言っていたのが印象に残ってる。そのときに、私は本当に自分のことを知らないなと思ったんだよね。今まで社会問題とか、自分の外に目を向けていたけど、もっと中に目を向けようと思った。サマースクールから帰ってきてからは、瞑想をしたり、ヨガをしたり、自己内省の本を読み始めたり、今までやってなかった方法で探求をし始めたよ。

ワークの時間

当時から2年が経とうとしている今、振り返って、サマースクールに参加した意味はなんだと思いますか?

KOTOWARIがなかったら、自分どうなっていたか……、を想像しても、想像ができない。それくらい大きな経験だったと思う。あの場での学びがあったから自分は精神的に自由になれた気がする。もっと、自分にフォーカスするようになって、自分の感情をノートに書き出すようになったりした。自分がどんなときに楽しくなって、悲しくなって、怒るのかを観察してた。自分の感情を観察するようになってから、自分の特性、傾向みたいなものがわかるようになってきて、「これをしたら、自分がしんどくなるから、こうしよう」と判断ができるようになった。

実際、KOTOWARIに行かなかったら、オーストラリアの大学を辞めるという大きな決断は、できていなかったと思う。オーストラリアの大学にいる時に、自分がいる環境に疑問を持ったんだけど、KOTOWARIでの経験が自分の背中を押したというか、自分の心に従ってもいいんだって認められたんだよね。元々は、動物保護のことを学びたくてオーストラリアの大学に行ったのだけど、実際に行ってみたら授業がオンラインだったり、教育とか授業の仕方だったりにいろいろ疑問が湧いてきた。そして、自分の感覚に素直になって、違うなと思った時、辞めることにしたんだ。

オーストラリアの大学を辞めてからは、どういう道を歩んだんですか?

2022年の1月からオーストラリアの大学に入って、7月で辞めたんだよね。その後、旅を再開して、2022年冬はKOTOWARIフェローシップに参加したよ。それから2023年1月に米国ウィスコンシン州のソローカレッジ(Thoreau College)に来て、最近6月に終わったところだよ。

ソローカレッジの仲間たちと

ソローカレッジの学びはどうでしたか?

ほんとに深かった!一つのセメスターに五人の生徒だけしかいない上に、その五人で一緒の家で自給自足の生活をして、仕事(グリーンハウス、ファーム)や勉強も全部一緒にする。五人みんながユニークで、自分が今まで接したことのないタイプの人たちだった。育った文化も言語も違うけれど、基本的にずっと一緒だから、自分の行動、自分の表現がちょっとした差異でも他の四人にすごく影響を与えることが、目に見えてわかるんだよね。

すごく印象に残っていることとしては、冬合宿として、セメスター最初の五日間、マイナス二十度の中でみんなでキャンプしたの。動かなかったら凍傷してしまうような過酷な寒さの中で、自分の体にもっともっと意識をおく訓練をした。意識が飛んで違うところに行ってしまったら、感覚がなくなっちゃってダメだからね。そういった「生きること」のトレーニングもしたし、みんなで協力して木を集めて、ご飯を作ったりもした。他にも、みんなで荷物担いで3,4時間歩いて見惚れるような自然の冬の美しさを感じたり。

あとは、小屋に一人で五日間こもって孤独を味わうなんてこともあったな。自分の場合は、薪ストーブだけがある小屋で。そう、水も電気も通ってない小屋だった。あれは、4月初めだったな。雪が降っていて、少し寒かった時期で、時計もなにもない。独りで自分と向き合った。自分をまじまじと観察するのは興味深かった。でも、そんな独りの時間で、自分がすごく元気になっていくのがわかるんだよね。自然の中で、唯々一人で過ごすと。私は、加えて二日間位断食していたのもあって、体の調子も良くなった。

小屋に籠もった日々

ソローカレッジの創設者のジェイコブがゼロから考えて、このカリキュラムを作って、このカリキュラムによって多くの人の人生が変わっていくことがすごいなって思った。そういった面で、KOTOWARIもすごいなと思う。光太郎さんを含めスタッフのみんなでプログラムを作って、誰かの人生が動いていって。

頭の中で起こっていることが、外の世界に出て、現実化して、実際に人を動かしていく、そのパワーが、エナジーがすごい。現実化して初めて意味を持つんだ、人が変わって、直接影響を与えることがいかに偉大か、っていうことを自身のソローカレッジの学びの中ですごく感じた。

帰ったらやりたいことや、ソローカレッジの学びをどう活かしたいか教えてください。

今すぐではないけど、自然と人を深く繋げられるようなプログラムをつくりたいなと思う。

自然と人を繋ぐ、何かコミュニティベースの、人間として支え合い、成長できる場所を作りたいなと思っていて。今は、ソローカレッジに参加したい人(特に日本にいる人)の窓口になれたらなと思ってる。なんらかの形でこれから協力したいし、こういう取り組みを広げていきたい。今後は、できるだけ自然に近くて、心で働いている人のもとで働きたい。自分のやっていることに意識をおいている人、誰にどのように影響を及ぼしているかという意識のある人のもとで、絶対働きたい。

久しぶりにじっくり話して、ななみんの成長を感じました。今日はありがとうございました!


インタビュー後記

言葉の節々に経験に根ざした意志の強さを感じさせる受け答えをしてくれた、ななみん。KOTOWARIでの経験を経て、自分のありのままの感覚に意識を向けられるようになり、彼女の人生が確実に良い方向に動いているのをインタビューをしていて、感じました。日本とアメリカで時差があるにも関わらず、インタビューに協力してくださり、ありがたい限りです。

ホリスティックな教育に興味がある私(ともき)と、ななみんの経験に多くの共通点があることに驚きました。この記事には書いていませんが、葛藤して一歩踏み出せない自分に対して、話を聴きつつ、励ましてくれたとても頼もしいフェローでした。”You must be the change you want to see in the world.”「あなたがこの世界で見たいと思う変化に、あなた自身がなる必要がある。」 というガンディーの言葉も紹介してくれました。相手に気づきやパワーを与えられる人に私もなりたいな、と思うような刺激をくれるインタビューでした。