Skip to content Skip to footer

地球の自然環境が「持続」していくために、何かアクションを起こす時間が残されている最後の世代が今の私たちだと言われています。現状への危機感は世界中の若者世代の間で広がっており、環境問題は最も優先順位が高く、今後も向き合い続けていかなければならない課題とされています。

経済成長を選ぶのか、環境危機を止めるのか? 環境問題に向き合うときに社会が抱える矛盾は、特に現在の気候危機に際して著しいものとなっています。未来に関して三者三様の根拠や見立てがあるものの、誰も現時点で最適な答えは知りません。科学的にも社会的にも何が正解なのかは誰もわからない中、急速に変化していく自然環境と共に私たちは生きていかなくてはいけません。

そもそも、現在の私たちはどのように自然と交わっているのか? なぜ今のままの在り方を続けていくのが問題なのか? 具体的な解決策を模索するのと同時に、これらの根本的な問いを考えていく理由には、環境問題は外側の出来事ながらも、また同時に人間の内側の問題だということがあります。自然環境とは人間の価値観や生き方の鏡でもあり、そこに生まれる問題はそのまま私たちの内面を映し出しているものです。

このような問いを深めていく中で、人と自然の関係を改めて問い直し、さまざまな価値観や感性、体験を持ち寄ってこれからの未来を創造するための議論を行う場を作りたい。そんな想いから生まれたのが「KOTOWARI 会津サマースクール」 です。本サマースクールの目標は、環境問題を課題とした上での現代社会と経済の成り立ちや構造を理解していき、どう自然と向き合っていくのか、人と自然はどう関わり合うべきかを再想像し、実践していくための土台作りです。

プログラム内容例

  • 気候変動や環境問題の概要と提起される諸問題
  • 近現代という時代の価値観と自然観
  • 資本主義と環境問題の関係
  • 都市の中での人間と自然環境
  • 気候時代の道徳と倫理

人文科学や社会科学の知見、そして身体的・内面的な気付きをもとに、自然環境との関わりを考え直していきます。人間の社会また経済活動が自然環境にどのような影響を与えてきたのかや、その在り方がどのように今の環境問題とつながっているのかを学び、参加者が自分自身をどう位置づけていくかを探求していく4日間の学びとなります。

学びのスタイルは多様で、ゲスト講師によるレクチャーやリベラルアーツ形式の議論、そして奥深い会津の自然の中での身体的なアクティビティが用意されています。また、気づきを促すための内省のワークを早朝と夕方に設けています。

2022年8月に第2回を開催予定(募集要項を近日公開)。