サマースクールで得られた気づきを日常の文脈の中で深めていき、参加者が自主的にプロジェクトを定めて探求するオンラインスクールを今秋に開講予定。批判的思考に根ざした現状認識で終わらず、理想を描く想像力と理想を実現する実行力を培う。
世界規模で人類に影響を及ぼす環境問題において、局所的・短期的な関係や損益にとらわれる人間の思考の型の刷新が求められている。特定のグループや地域だけが利益をだし続けるような仕組みの持続可能性が問われており、全体を意識の中心においた上での思考や選択が行われていく世の中に移行していく必要がある。このような意識の移行を進めるためには、教育の在り方そのものがこの理想を体現していなくてはならない。
若い人々が教育を通して身につける必要があるのは、社会・経済の要請と共に変化する実利的なスキルや能力だけでなく、変わっていく世界の中でいかに自己の利益よりも大きな目的を見出していくのか、生きていく上で何を大事にしていくのかといった、長い時間軸と広い空間軸の交わる点において個々の倫理道徳や目的意識を確立することである。こうした個人が増えていくことによって、社会全体の方向性もまた変わっていくものだと考える。
KOTOWARIの提供するリベラルアーツ、内省、自然の原体験を組み合わせたプログラムを通して、確固とした価値観や世界観、歴史観を土台にした自己認知能力を磨いていくことで、中長期的にリーダーシップの核となる倫理道徳と目的意識を、若い世代が自発的に見つけていく。優秀であるだけでなく善良な次世代のリーダーの育成を通して、人も自然も豊かになる未来の実現につなげていく。2022年秋開講予定。
プログラム内容例
- 内省を習慣づけるプログラム
- マインドフルネス入門
- 瞑想を通した自己理解
- 心と体のつながりを作る食
- 自然の循環から生まれる農
- 地球規模で起きている食糧危機
- 経済史から見る資本と土地の関係
- つながりを取り戻すための哲学
- 世界観と価値観の探求の先にある社会
- 探求を実践、生きるゲストからの学び
- 歴史上の探求者をシャドーイング
- 参加者自身の探求プロジェクト