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会津地域に宿泊施設「KOTOWARI HOUSE」を整備して、自炊・援農・地域支援を基本としながら、個々の人生や学びの課題に取り組める場所を提供する。日常とは異なる山間地の環境と生活リズムに身をおき、屋外労働にも従事する中で、自分の普段の在り方や生活を客観的に捉え、新たな変化に対して身も心も開いていくことができる。

若者の教育に、自然とのつながりと自分の内面とのつながりを取り戻す。その上で、これからの大変革の時代に求められる道徳基盤と価値基準を、各々が自ら再構築できるような知性と精神性を磨いていくことがプログラムの目標である。環境問題を客観的・多角的な視点で掘り下げていくだけでなく、個人と環境問題との価値・意味的なつながりにも焦点をあて、自分や社会のこれからの在り方を探究していく。

これからの世界を生きるための本質的な価値観や世界観の醸成を目指し、本プログラムには以下の3点の特色をもたせている。

  • 内省・気付き:地球規模での環境問題は、非常に壮大で複雑である。これを自分ごととして捉えていくためには、各々が自分の人生経験にもとづいて問題の本質を理解していく必要がある。そのために、一つの「正解」や、特定の価値観の一方的な刷り込みはせずに、世界や自然からの自発的に気づきを得るプロセス、そして、すでに自分の中にある答えを内省を通して直観し、気づいていくプロセスを目指すべき学びとする。
  • リベラルアーツ:環境問題と経済・社会問題は、となり合わせの関係にある。経済格差、環境問題、資本主義のあり方などを、限られた視点に制限されることなく包括的なつながりを見出していく姿勢を学んでいく。そうすることで、複雑な現実を大きく柔軟な視点で捉えられるようになることを目指す。
  • リーダーシップ:今、私たちの社会には、真のリーダーが必要である。先行きが見えない不安定・不透明な時代でも、ものごとの本質を掴み、効果的な解決策を創りだし、周囲の共感を作り出していける主体的な人物を「リーダー」と定義する。従来の学校教育で養う「座学の知識」ではなく、個人の考え方や生き方、心構えのベースをなす価値観を見直していくことで、問題や本質を察知するための感性を磨いていく。